患者さまへ
こちらは医療機関向の内容となります。 一般の方への放射線治療については国立がんセンターのホームページ「(一般向)がんの治療方法 放射線治療」をご覧下さい。

いまきいれ総合病院の放射線治療

旧病院のコバルト60照射装置の時代から当院の放射線治療実績は30年を超え、放射線治療専門医1名に加えて、放射線治療認定技師3名及び放射線治療認定看護師1名を擁する放射線腫瘍学会認定施設及び鹿児島県がん診療連携拠点病院です。

エレクタインフィニティ2021年1月に最新鋭のリニアック照射装置「Elekta InfinityTM」(エレクタ社 インフィニティ)を導入いたしました。
これまでと比較してSRT(Stereotacic Radiaion Therapy; 定位放射線治療)がIGRT(Image-Guide Radiaion Therapy; 画像誘導放射線治療)適用によってより正確にかつ多くのがん患者さんに施行可能となりました。
また、DCAT(Dynamic Conformal Arc Therapy; 動態原体回転照射)の応用で癌組織により理想的な線量分布も与えられるようになりました。

正常組織の放射線有害反応をさらに低減すべく、今後はVMAT(Volumetric Modulated Arc Therapy; 容積変調回転照射)によるIMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy; 強度変調放射線治療)施行の方向で取り組んでおります。

当院が導入したElekta Infinity™の特徴

広範囲照射がDCATにて短時間で可能 
脳多発病変へのSRTが低侵襲で可能 
体幹部多発病変に対しても短時間のSRTで応用

放射線治療関連資格者

日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本放射線腫瘍学会認定施設医 中禮久彦
放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士 松下芳正、田川伸夫、小屋俊彰
がん放射線療法看護認定看護師 芝こずえ

診療実績(令和2年1月〜12月)

主な原発巣別 リニアック照射新患数(全185名)

呼吸器系(肺・気管・縦隔)65名(内 肺:65名)
消化菅系(食道・胃・腸)26名(内 食道:10名)
肝胆膵系26名
泌尿器系24名(内 前立腺:17名)
造血リンパ系15名
頭頚部系(咽頭・喉頭)11名

医療機関の先生へ

日常診療において特殊診療科である放射線科をがん患者さまが直接受診することは稀で、放射線治療患者数及び内容は横断的及び集学的治療にご理解のある内科系及び外科系先生方から放射線治療科へのご紹介をいただくことで成立しております。当院では診療科間の垣根が低く、各カンファレンスやキャンサーボードも取り入れた水準の高いがん診療が行われております。放射線治療がお役に立てそうな局面がありましたら放射線治療科へお気軽にご相談いただけると幸いです。微力ながら鹿児島のがん患者さんのお役に立てるべく、初心を忘れず謙虚に日々の診療に当たりたいと考えております。